2022年8月30日火曜日

ストラップが破損したルナサンダルの再生(修理?)

 ストラップが破損したルナサンダルをいい感じに再生したという話。

長い前置きはイキリオタクのドヤ顔自慢なので、テキトーに読み飛ばしても良いと思う。


2020年の夏からランニングを初めて、2021年の秋に割と難易度の高い(と、今にして思う)某20㎞レースを完走した、という話は以前に書いた。

その後、これについては書いてもしょうがないと思ったので黙っていたが、今年2022年のちょっと早い梅雨明け時に、サロマ湖ウルトラマラソンのオンライン版に参加した。たぶん某疫病か、あるいは某国とこじれた影響で、リアルな大会は中止になった。で、たまたまRunnetのメールか何かでオンライン開催の話を知って、「このまま伝統の大会がなくなってしまったら大変だから、とりあえず参加しておこう(将来的に現地で参加できたら良いなあ)」と思ったわけだ。

「梅雨の時期だから、まだそんなにつらくなく走れるだろう」と思っていたのだが、初日から妙に良いタイミングで夏日になってしまい、暑熱順化が不十分な状態からの思いがけないデスレースの様相となった。しかし幸いにして「2週間で100㎞」部門を1週間(中1日を休息日)で完走できた。計画段階から「1日で100㎞はおそらく無理だし、2週間で100㎞だと面白くないから、1週間でなんとかしてみよう」と思ったのだ。我ながらよくやったと思う。

で、その時期から「ベアフット系の履物でも、けっこうな長距離を走れるのだなあ」と思ったのだ。実は100㎞の行程のほとんどを(いわゆる)ベアフット系の靴やサンダルで走ったのだ。1日か2日だけ(ソールが薄くてガチガチに硬い例の素敵な)アディゼロベコジ2だったかもしれないが、記録に残してなかったのでハッキリしない。そして、はっきり認識できるレベルのクッションの入ったジョギングシューズで走ると、逆に疲労感がひどくてイヤになってしまうので、日常のジョギングでは完全に"ベアフット文化圏"にドップリ浸かる事にした。


いちおう書いておくが、"ベアフット文化圏"にも色々な思想信条があるわけで、それについてはド素人の著者がわざわざ言及しない方が良いと思っているし、色々と寛容と尊重が必要かと思っている。


で、サロマ湖オンラインから、また走行距離が伸び始めてきて、ちょっとキツメの坂道込みで15㎞のコースをほぼ"サステナブルな"状態で走れるようになった。つまり、そこまでマメに休養日を入れなくても、毎日15㎞が何とかなってしまう感じになった。まあ、そんなこと言っても、なんとなく休むわけだが。

そうなってくると、今度の問題は「ある程度ローテーションできるだけの履物を確保しないといけない」という事だ。実は残念な事に、去年買ったルナサンダル2足(ベナード2.0とモノ・ウイングドエディション)のストラップやらプラパーツやらが路面との摩耗で壊れてしまった。で、他のそんなに高価でない代替品のサンダルを模索していたのだが、結局のところ、


ゆっくり霊夢:「現状では、ルナサンダルか、ビブラムソールで自作するしか良さそうな選択肢がないかもしれない(自分の中では)」


という事になりそうだった。でも、新しいルナサンダルを米国サイトから購入するのは、「やばいレベルでの外貨高」という状況では厳しそうだったし、国内のお店で買ったとしても「ほぼドル円レートのとおり」っぽかった。


【超重要!】購入を考えている方はこれを読んであきらめないで欲しい。現在のドル円レートなり、国内での価格なりを自分の目で確認していただきたい。もしかしたらこの記事の更新時よりムチャムチャ安く買えるかもしれないので。

以下のリンクから注文してもらえると、私が次にルナサンダルを購入する時に安くしてもらえるようなので、できればこちらから。クリックして購入した人も20ドル安になるかもしれない。

https://i.refs.cc/dt4H2PO5?smile_ref=eyJzbWlsZV9zb3VyY2UiOiJzbWlsZV91aSIsInNtaWxlX21lZGl1bSI6IiIsInNtaWxlX2NhbXBhaWduIjoicmVmZXJyYWxfcHJvZ3JhbSIsInNtaWxlX2N1c3RvbWVyX2lkIjpudWxsfQ%3D%3D


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このあたりからやっと本題に入る。

ここからは話が早いと思う。


そんなわけで、「まあ、ソールはまだ使えるし、ルナサンダルを自作サンダル風に再生してみよう」となったわけだ。

今まで、マンサンダルの作り方を参考に、「おいおい、それマンサンダルの事わかってないよ」と突っ込まれること間違いない感じのものを自作して使っていたわけだが、今回のルナサンダルは、


鼻緒の穴が1か所だけ


という特徴を持っており、マンサンダルのレシピをそのまま使うのは不可能だ。どこかからレシピを新たにパクってこないといけないし、穴については外せない要素になっている。「パクる」とか言うとちょっと怪しい感じになるが、自分でレシピを考案するより成功例を参考にする方が断然早いので。で、YouTubeで検索して、カンだけで「これは行けそうだ」と思えた動画を2、3個見てみた。で、「サロマ湖100㎞を自作ワラーチで走る超やべえランナーさん」のレシピをたまたま発見した。もうこのレベルだとレジェンド過ぎて素直に参考にするしかない。

あえて動画を埋め込んだりせず、動画リンクだけ張るので、動画を見てからチャンネル登録してあげてください。これは私がテキトーにパクらせていただく以上、マストということで。

https://youtu.be/jQFmABbzVKY


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で、こちらが用意した素材は、


・薄くなってきたルナサンダルのソール2足分

前述したとおり、ベナード2.0とモノ・ウイングドエディションのソール。


・Atwood社のパラコード4㎜

おそらく多くのサンダル愛好家が知っているヒモ。マンサンダルでは推奨品になっている。

1足あたりで長さ180㎝かける2本で大丈夫だと思ったが、実際の走行時に「190㎝から210㎝くらいまで余裕があった方が良いだろうなあ」と思った。脱ぎ履きして、ヒモが全体的にちょっとゆるくなってくると、明らかに長さが足りなくなってくるのだ。

ヒモの端っこを足首でまわすので、おそらく走る時の邪魔にはならないはず。そのため最初は余りすぎるくらいの長さで作って、しばらく走ってみて「これはさすがに長すぎて邪魔でしょ」となったら切って調節すると良いと思う。

なお、著者の足の実測サイズがざっくり24.5㎝弱で、足首周りが21~22㎝くらいだった。


・ライター

パラコードの終端処理に使う。ハサミで切った後、そのままにしておくと端っこが速攻でぼろぼろになる。そのため、ライターであぶって溶かして、自然に冷やして固める、という作業をする。

コツは、3~4秒くらい声に出して数えながらあぶったら、いったん離して様子見、足りないなら、ちょっとだけ間をあけて少し冷やして、もうちょっとあぶる。万一火が付いても、慌てずに「ちょっと太めのローソクをフッと吹く」ような感じで消す。慣れると簡単にできると思う。


・ハサミ

切れれば何でも。もしかしたら、モノ・ウイングドエディションのプラパーツを取り除くのに「カニを食べるときに使う」レベルの強力なやつがあった方が良いかもしれない。ないなら電子電気工作用のニッパーとか?


・ものさし

小中学校で使った30㎝のやつが捗る。180㎝ならモノサシで6本分、210㎝ならモノサシ7本分というわけで、素人らしいザックリとした作業が可能になる。


・作業マット

私はテキトーに新聞紙を引っ張り出してきて使うが、用意できるならちゃんとしたやつがあると良いのかも。火を使うし。知らんけど。


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具体的な作業をするわけだが、「上記素材を用意して、上記動画を見つつ、パラコードを結ぶ」となるので、いちいち細かく書く必要はないと思う。とりあえず鼻緒のところで二回折り返してダンゴにしておけば、ソールのちょっと大きめの穴からすっぽ抜ける事もないと思う。

パラコードの結び方が一見複雑そうだが、ある種の法則性があるので(くるぶしのところで折り返せば大体オッケー)、走っていて頭が回らないときに切れてしまったとしても、予備があればすぐ交換作業ができそうな気がする。

わからない事があっても、コメントしてもらえたら、タイミングが合えば回答できるかもしれないです。最近ブログアウトプットに熱が入ってないですが。


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で、履いてみるとすぐわかるが、この結び方は実はかなり走りやすい。マンサンダルとはコンセプトが全く違う感じではあるわけだが、ビブラムソールで次を自作する時はこの結び方にしてみようかと思っている。

ルナサンダルの米国サイトを見た感じ、ここで紹介した再生法に近い感じの素材で、さらに原点回帰を目指したスタイルの製品も出ているようなので、次の機会があるならそちらを試してみたいと思っている。まさかモノのソールがこのままだと穴が開くとは思わなかったので。


関係ないが、これを書いているとき528Hzヒーリングミュージックを聴いていたのに、途中からなぜかレゲエミュージックになっていた。レゲエも好きだけど。