洋書読書の記録(https://blogger.tosh-jp.com/p/2019.html)に書いた通り、最近Sapiens(Amazon.co.jpへ:https://amzn.to/2HjbVEH)を再読したので、それについて書いてみる。
著者紹介によるとYuval Noah Harari氏はヘブライ大学の先生で歴史学博士をオックスフォードで取得したようだ。この本とそれに続く2冊の著作はこの歴史学者としての視点をフル活用している。
Sapiensでは人類の歴史について語っている。認知の革命から農業革命、産業革命と進み、情報技術とバイオテクノロジーの革命に至る。その未来は必ずしも明るいものではない。そして不安な未来に向かう我々に「我々は何が欲しいと思いたいのだろうか?」と促して終わる。
例えば「小麦を育てるのは狩猟採集より大変だが、後戻りはしなかった(できなかった)」と言うようなエピソードが語られるため、「人類は素晴らしい進歩を歩んでいるとは必ずしも言えないのでは?」と言う感想を抱いた。全体的に「人類はこれからもその場その場の判断しかできなくて、少しずつ不幸になっていくんじゃないの?」と思わざるを得ない。私の思考法が悲観的すぎるのかもしれないが。
そうは言っても、面白いか否かで言えば、かなり面白い。だが、この本は「おかげで元気をもらいました!」と言うタイプの本ではないのは間違いない。続刊のHomo Deusの著者の言葉を借りれば、どちらかと言うと「地平が開ける」と言う感じ。
この本のページ数は466ページ、1ページ300語として139,800語。100wpmで読んでだいたい24時間くらいで読み終える。120wpmで約19時間、150wpmで16時間。
この本は英検準1級レベルだと厳しいだろう。英検1級レベルならば楽に読めると思われる。究極の英単語と言う単語帳(amazon.co.jpへ:https://amzn.to/2LHeFRX)で言うと、SVLレベル11あたりまで到達していれば問題なく読める。と言うか、今の私がSVLレベル11あたりを暗記している。
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